「就活にも割とやる気がある」、そして「取れる資格は取っておきたい」と企業研究や授業に奮闘中。
夏休みに“IT業界で働く”ことをじっくり体験した5日間についてお聞きしました。
事業内容:・情報システムの設計、構築、運用、保守
・Webサイトの製作
・システム開発プロジェクトのマネージメント
本社所在地:大垣市加賀野4-1-7 ソフトピアジャパンセンター7階
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実習に参加した学生さん

文化創造学部 文化創造学科 3年

協議会の「インターンシップ合同説明会」から夏休みの実習へ
はい、ありがとうございました。 説明会自体は、学校で聞いて申し込んだように思います。その時にソフィア総合研究所の方からお話を聞きました。それに、ホームページを見た時に「5日間で、変わる」というキャッチコピーがあって、そこに惹かれて、興味を持ったのがきっかけです。

私の学校ではインターンシップは自由単位です。レポートを書いたら単位にはなりますが、どちらかというと就活の一環として、インターンシップやオープン・カンパニーに行ったらどう?という話があり、参加を決めました。
自分で言うのも変ですが、割と就活にやる気があるほうなんだと思います。合同説明会は昨年度から、オープン・カンパニーにも4月頃からいくつか行っていて、夏休みに一番多く参加しました。
そうですね。これまでに10社以上参加していますが、夏休みはほぼIT系に絞って参加し、他分野の企業は2、3社でした。1~2日間のプログラムが多くて、5日間はソフィアさんだけです。
今回の実習では、まず「株式会社ソフィア総合研究所」という会社、そして社員さんの雰囲気を知りたいと考えていました。それから、5日間の実習に行くことで「果たして自分は長い期間働いていけるのか」ということを試してみたいとも思っていました。
準備らしい準備はしていませんが、インターンシップの保険に加入しているかどうかを聞かれたので、学校のキャリアセンターに聞きに行きました。結果的に学校で加入できていたので良かったのですが、確認してもらう際に「まずは学事課で聞いてきてほしい」と言われて、学校内を行ったり来たりしました。
実習前のそういう確認も、時間に余裕を持って進めたほうが良さそうですね。
ちなみに、事前に質問を考えたりもしましたか?
それまでにいくつかの会社を見に行っていたので、他の方が質問していた内容で「あ、これ良いな」と思ったものはメモしておいて、次に行った会社で聞けるようにしていました。最初の頃は、「質問は?」と言われてもなかなか思いつかなくて「何を聞けば良いんだろう?」と思うこともありました。
そうですね。雰囲気も少しはつかめますし、時間があればいくつか行ってみるのが良いと思います。
プログラミング未経験者も含む7人で挑戦!
では、実習のお話も伺っていきますが…何人くらいで一緒に参加されたのですか?
7人ですね。最初の日はオリエンテーションと、その続きでプログラミングの練習問題をやりました。 2日目は個人で課題に挑戦して、周りの席の人と教え合いながら作っていきました。3日目はペアワーク、4日目から5日目にかけてはチームで課題に取り組みました。
実習日程:8/19(月)~23(金)の5日間/各日とも9:30~17:30
| 日 程 | 実 習 内 容 |
|---|---|
| 1日目 | 会社紹介・業務説明/プログラミングソフトについての説明/練習問題演習 |
| 2日目 | 課題(要件説明→プログラム作成→検収)/社員との懇談 |
| 3日目 | 課題(同) |
| 4日目 | 課題(要件説明→設計書作成→作成) |
| 5日目 | 課題(検収→納品説明)、成果報告 |
最初の課題では、「こういう動きをするプログラムを作りたいです」という仕様書をあらかじめ社員の方が作ってくださっていて、それを見ながら作っていきました。最後の課題は「お客様にこういう課題があって、こういうことができるプログラムが要ります、ではどんな仕様が必要ですか」ということで、自分で仕様書を書くところから始まったのですが、これがとても難しかったです。

(写真提供:株式会社ソフィア総合研究所
/以下同)
この最終課題では、「仕様書を書く時は、それを見たらすぐにプログラムが書けるくらいまで細分化して書いてほしい」と言われました。どう書いたら伝わるんだろう?と思いながら、それまでにいただいた仕様書を見直したら、ものすごく親切に作ってくださっているのが分かって、すごいな!という尊敬の気持ちが湧いてきました。
実は書く前は、そんなに苦労せず書けるだろう、くらいに考えていたところがありました。やってみたら、「ここってどうしたらいいんだろう?!」の連続で、仕様書の段階から、どんなプログラムにするのかをしっかり考えておかないと書けないことがよく分かりました。
そうですね。頭フル回転で「ここはこう動くハズだからこうしようかな」、「ここで分岐を入れたら大丈夫かな」といったことをひたすら考えました。最初の課題でも、プログラムを実際に動かそうとすると「この書き方では動かない」というようなこともあって大変でしたが、まだそれは序の口だったんだと気付かされました。

アットホームな雰囲気です!
結構しっかりプログラムを組んでいくことになるので、プログラミングが初めてという学生さんは大変だと言っていました。反対に、もともとプログラミングをやっている人もいたので、そういう人がチームの中心になって、課題ごとに教え合ったりしていました。
私自身は、少し前から「基本情報技術者試験」の勉強を始めていたので、ちょっと用語に慣れてきたこともありましたし、学生の様子を見ながら丁寧に進めていただいていたので、 スムーズに実習を進められました。それに、分からないところがあってもすぐに社員さんが教えてくださるので、安心して取り組めました。実習中は若手社員の方が何人かついてくださっていて、いろいろなアドバイスもしていただけたので、「入社した後もこういう感じなのかな」と感じました。
ペアやチームで足並みを揃えて進めることと、「伝える」ことの難しさ
きっと、段階的なプログラムになっているから、みんなで何とか乗り越えられるんですね。
実習全体で、印象に残っていることはありますか?
ペアワークになった時に、自分は理解できていても相手はできていないとか、その逆もあったりして、伝えるのがすごく難しいなと感じました。一人でやるわけではないので、コミュニケーションを取りながら、二人ともが同じところに進めるようにしていくのが大変でした。
途中でテンションが上がって、「これってこうやればできるんじゃない?!」と一人で突っ走ってしまう時もありました。我に返って「ごめんなさい、今のところ分かりましたか?」と…楽しかったんですが、相手の方を振り回した自覚がありますね。

じゃあ、5日間で変わることはできましたか?
そうですね。プログラミングの力は、結構進化できたのではないかなと思っています。
それから、お話を聞いているだけでは分からない、「働くってこういう感じなんだな」という部分が、今まではぼんやりとしていましたが、体験を通して実感することができました。インターンシップなので、まだまだ甘いかもしれませんが…まずは入り口には立てたのかな、と思っています。「やっぱりこれを仕事にしてみたい、やってみたい」という気持ちは強まったと思います。
私の所属している文化創造学部・デジタルアーカイブ専攻では、「デジタルアーキビスト」と、「図書館司書」、「博物館学芸員」の資格が取れます。授業も司書や学芸員の必修が多いですね。デジタルアーキビストのほうは“情報をデータ化して分類し、整理して使えるようにする”ということで、パソコンを使うことも多いですし、プログラムの授業も少しはあります。
例えば、図書館で言えば「本を使いやすいように分類して並べる」というのが司書の感覚なのですが、そういう原理や考え方、根底にあるものはプログラミングにも共通しているような気がして、今回の実習に少しは活かせたのかなと思っています。
また、プログラミングはいろいろな書き方があるので、チームで作業をする中で、お互いの画面を見比べて「こういう書き方をするんだ!」と気付くこともありました。教えられている環境や先生によっても違ってくるのかなと思っています。
働く上で、自分は何を大切にしていきたいのか?
実習の間、ずっと課題だけをやっていたわけではなくて、キャリア形成のお話などのミニコーナーもあり、自分について考える時間がありました。自分がこれから仕事をしていく上で大事にしたいことや気持ちについてじっくり考えることができて、やっぱり今までの学生時代とは違うんだな、ということも感じました。

学生時代は先生の言ったとおりにやっていれば何とかなるところがあります。先生が与えてくれる課題や方法に従ってやってみて、理解できて正解できれば褒めてもらえます。理解ができていなければ、場合によっては先生の教え方が問われることもあります。ですが社会に出てからは、上司に言われたことだけをやっていればいいわけではないし、自分の裁量の中で判断したり、自分で仕事の方法を考えたり、見つけないといけない場面も出てきます。社会人って本当の意味での大人なんだな、というようなことを感じました。
それを身をもって感じられたのは、良かったですね。では、今後の課題も見つかりましたか?
早めの時期から就活を始めてはいたのですが、「就活の軸」がなかったんだと思います。「家から近くて、働ける環境があって、自分で生きていけるだけのお金がもらえればどこでも良いなぁ」というイメージがありました。IT業界に絞ったのは3年生の初めの頃でしたが、どうしても譲れないものは特になかったんです。ですが、今回の実習を通して「私はこういう考え方を大事にしているんだな」といくつか気付けたので、そこを自分なりに深掘りしていきたいなと思っています。
自分は結構褒められたいほうなので、他人に誇れるようなこととか、誰かの役に立つようなことで「すごいね!ありがとう!」と言ってもらえるような仕事ができれば良いなと思います。いつか、社会的に意義のある仕事をやり遂げられたら良いなとも思っています。
では、これからインターンシップに参加する学生さんに対するアドバイスなどがありましたら、ぜひお願いします。
いろいろな会社を見ておくと良いと思います。「業界はまだ絞っていないし、自分が何をしたいのかもよく分からない」という人こそ、まずは合同説明会に行って、話を聞くだけ聞いてみたらいいと思います。そこでもし興味を持てたら、インターンシップやオープン・カンパニーに行って、詳しく知ろうとすればいい。だから、早めに動き出した方が良いよ、と言いたいですね。
私も2年生の時は、正直どこに行きたいかも分からないままに説明会に行ったりしていて、でもそのうちに「こういうのが良いな」というポイントが固まってきました。「分からないから行くのやめようかな」ではなくて、「分からなくてもちょっと行ってみよう」とか、「何か見つかったらいいな」というくらいの気持ちで良いと思います。そのうちに、大事なことが見えてくるかもしれません。
最初の頃は、特に志望分野もなかったので、名前を聞いたことがある企業や、うろうろしている時に声を掛けてもらった企業のブースを訪問していました。業界をある程度絞ってからは、会社や営業所が家から近いか調べてみたりもしました。それで実際に話を聞いてみたら、「あ、(申し訳ないけれど)興味がないな」と感じることもあるし、「この仕事を長くやっていくのは自分にはちょっと無理だ」と感じることもありました。
それから、オープン・カンパニーは、できるだけ対面開催のものに行きました。授業の都合などでオンラインを選択することもありますが、やっぱり実際に現地へ行った方が得られるものが多いように感じています。
3年生後期とはいえ普段の授業もまだありますが、他大学常駐の先生が資格必修の授業を持たれている場合もあって、そうなると土日に集中講義が開講されます。資格を取りたい人ほど、土曜日曜も学校に出ているような状況です。その場合は1回に4時間くらいかかり、1回休むだけでも大きなロスになってしまいます。それで土曜日曜にオープン・カンパニーや選考へのステップがあったとしても、なかなか参加できなかったりもします。
教職も取れるなら取っておきたいと考えていて、4年生になると教育実習も行くとなると…ということで、就職活動も早めに頑張りたいところです。いずれは卒論も書かなければいけないですし、まだまだ忙しいですね。
では最後に、ソフィア総合研究所の皆様にメッセージをお願いします。
時間も忘れるくらい充実した時間を過ごすことができて、とても楽しかったです。
そして、年が近い社員さんだけでなく、ベテランの社員さんとの座談会もあり、いろいろな世代の方とお話しできて、実際に働く際の雰囲気をより感じられたように感じています。5日間、貴重なお時間を割いていただき、ありがとうございました。
ぜひ今後もいろいろなことを学んで、自分にとってのオンリーワンな就職先を見つけてください!!

株式会社ソフィア総合研究所 髙島さんからのコメント
5日間、熱心に参加いただきありがとうございました。
仕様書を配るたびに、目を輝かせて夢中になって処理を整理して
プログラミングに取り組む姿が印象に残っています。
私たちの仕事の原点は「ものづくり」です。
自分で作り出す喜びを感じていただいたことをとても嬉しく思います。
