5つの部署を体験できるインターンシップに参加し、その経験がきっかけで入社へ。
社会人5年目となった今、振り返って思うことや学生さんへのメッセージをお聞きしました。
事業内容 : 教育図書出版及び教材教具メーカー
本社所在地 : 羽島市江吉良町江中七丁目1番地
*今回は編集部 算数チーム Mさん、
管理部 総務課 Mさん、Tさんにお話を聞きました。


(㈱文溪堂WEBサイトより)


最近では可愛い「はにわ」の裁縫セットも話題に

表彰式に協賛しています
5教科ごとに担当が分かれた編集部で、算数のテストを担当中
Mさん:私は編集部で算数のテストを担当しています。
文溪堂では、小学校で使われる漢字ドリル・計算ドリルや、テストなどの教材、裁縫セットやあさがおセットなどの教具類、デジタル教材や、先生方の業務をサポートするICTソリューションなど、幅広く制作しています。絵本などの市販図書も販売しています。
中でも学校用教材を作っている編集部は、算数・国語・理科・社会・英語・デジタルの6チームに分かれていて、算数チームはその中でドリルチームとテストチームに分かれています。私は入社してからずっと算数のテストを担当しています。

Mさん:いえ、私は文学部で心理学系を専攻していたので、教育学部でも理系でもないんです。一般企業で働きたいという思いがあったので、教職課程も取っていませんでした。
総務Mさん:教育系のメーカーではありますが、皆が教育学専攻というわけでもないんです。
Mさん:学生時代は、大学3年生の夏休み頃からインターンシップとともに就職活動が始まるのかな、というイメージでした。まずは自分が好きなこと、興味のある分野から調べてみようと思い、教育関係やベビー用品など、子どもに関わる業界を調べていて、たまたま見つけたのが文溪堂でした。地元は東海地方ですが、遠方の大学に通っていたので、岐阜羽島駅近くのホテルに連泊してインターンシップに参加しました。
Mさん:家族が応援してくれたので来られました。
今の職業体験は主に編集部と営業部での体験ができるものになっていますが、当時は5日間で5つの部署を回る実習でした。
総務Mさん:当時、「いろいろな部署を見ることができたのがすごく良かった」と言ってくれたのを覚えています。
Mさん:学生時代、会社員とは「実際にどんな職種や部署で採用されるか分からない」とか、「この部署に配属です、と言われたら従うもの」といったイメージがありました。参加前から編集に興味があったのですが、いろいろな部署を回らせてもらえたことで、最終的に「この会社だったらどの部署に配属されても良いな」と思えたんです。それが良かったですね。それに、自分の視野も広がりました。体験してみたら総務の仕事も良いなと思うことができたんです。
実際に体験してみて、自分が想像していた「編集」の仕事とは近かったですか?遠かったですか?
Mさん:ドラマで雑誌編集のシーンを見たことはありましたが、正直なところ、あまり想像がついていなかったんです。実習で「あ、こういう感じで進めていくんだ」、「毎日の仕事の流れはこんな雰囲気なんだ」と具体的に知ることができました。
Mさん:もちろんデスクワークも多いです。同僚がそれぞれの教材に集中して向き合っている、気持ちの良い静けさを感じる時もあります。ですがそれだけではなくて、教材を学校に販売している代理店の方と一緒に学校を訪問したり、先生方にお会いしてお話を聞いたりもします。ちょうど前週には関東への出張があり、そこでは大学の先生や小学校の現役教員が集まるグループの先生方と会議をしていました。作った教材を見てもらって、子どもたちが解けそうか、といったことを聞いてきました。
Mさん:はい、算数の教科書を出している会社は6社ありますね。
同じ小学3年生でも、教科書によって学習の進め方など細かい部分に違いがあるんです。文溪堂の教材は、教科書に基づいて制作をしているので、それぞれの教科書に合った内容に作り分ける必要があります。また、当社では基礎を中心にしたAテストと、思考力も重視したNテストという2つのラインナップを展開しています。さらに、前期・後期の二期制と三学期制のどちらの学期区分にも対応しています。それらをチームのメンバーで分担して制作しているんです。
Mさん:教科書の改訂が行われるのがおよそ4年に一度で、教科書の変更に合わせて教材も大幅に見直す必要があります。その「改訂期」と呼ばれる時期は特に業務も多く忙しくなります。改訂は全教科が同時にありますので、編集部全体が忙しい、ということになります。
総務Mさん:これまでに蓄積されてきたノウハウもあるとはいえ、教科書が変われば教材も大きく変更を加えることになります。そのため、約1年間の忙しい時期が周期的にやってきますね。
仕事の好きなところ、大変なところは?
その丁寧なお仕事が、全国の子どもたちの学びを支えているんですね…!
では、仕事の好きなところを教えてください。
Mさん:好きなところは、いろいろな人と協力して一つのものを作り上げるところですね。社内では同じチームのメンバーと議論して意見をすり合わせていくのですが、社外でも先生方にお話を聞いたり、イラストレーターさんや編集プロダクションの方、組版*の方など、たくさんの人の力を借りています。人がたくさん集まれば集まるほど、いろいろな人の考えや要素が盛り込まれ、最終的に一つの教材ができ上がります。編集担当はその真ん中に立って関わることができるので、そこがすごく楽しいところだと感じています。
☞memo:組版とは?
文字や図版をページ上に配置して印刷物のレイアウトを整えていく作業のこと。ページ数の多い印刷物であれば、まずベースとなるデザインやルールを決め、それに合わせてレイアウトを組んでいきます。
きっと学生の皆さんも、「仕事をする上では社内でのチームワークが大切なんだろうな」ということは想像されていると思うのですが、社外も巻き込んでモノづくりをされているんですね。
では、仕事の大変なところについても教えてください。
Mさん:それは…「締切」ですね! 編集で一番大切なのは、校了日*に間に合わせることだと先輩からも教わりました。こだわりを持って教材を制作しているので、細かい部分まで時間をかけて作りたいという想いがあるのですが、締切までには仕上げなければいけません。限られた時間の中でよりよい教材を作ることを意識していますが、そのバランスがすごく難しいです。
☞memo:校了日とは?
原稿・デザインの最終確認を完了させ、印刷工程に進める予定の日のこと。原稿やデザインの確認のことは「校正」と呼び、回数によって「初校」、「再校」、「三校」などと呼び分けることもあります。
Mさん:大抵の場合は、4月に教材が発売になりますから、それに間に合わせるために最終的な締切があり、逆算しながら、チームでも「この時期にはここまで進めておかないと」と計画しながら進めていますね。
総務Mさん:それぞれがチームで進めていくので、そこは達成感もありますよね。 ただ改訂期は他の年よりも忙しい時期となるため、「編集部では今年は学生さんの体験受入が難しいです」という年も今後あるかもしれません。
入社後にびっくりしたことは?
では、入社後にびっくりしたことはありますか?
Mさん:入社後ギャップみたいなものはないのですが、強いて言えば…「本当に教材を全国に販売してるんだな」ということにびっくりしました。もちろん分かってはいたのですが、入社後に、実際に北海道や沖縄県など、各都道府県に営業担当者がいることを知って、一気に実感がわきましたね。
Tさん:私は今1年目なのですが、入社前に「新入社員いびり」みたいな動画をたくさん見てしまって、「会社といえば怒られるところ」、「殺伐としたところなんじゃないか」という勝手なイメージを持ってしまっていました。ですが、実際には全然違って、優しく教えてもらえました。
Mさん:たしかに、社会人になってよく聞く「先輩や上司との関係性に困った」ということは、自分はなかったと感じます。
Mさん:先輩方との関係については、怒られるような“負の圧力”ではなくて、プラスの方向の力というのか、「先輩たちがすごく努力されているから自分も頑張ろう」とか、「皆さんに迷惑をかけないように自分から動こう」と考えているところはあると思います。改めて考えてみると、周りの方たちとお互い良い影響を与えあえているのかなと思います。
Mさん:それはそうかもしれないですね。どうしてもデスクワークというと、机に向かって黙々と仕事をしているイメージが強いと思いますが、いつでも声をかけたり、話をしたりしやすい雰囲気なんです。
Mさん:そうですね。編集って結構コミュニケーションを取っているんだ!というギャップはその時に感じていましたね。
入社してからは、同僚の中に部署をまたいでご飯を食べに行っている人がいたり、野球やフットサルをするコミュニティがあって参加したりする人もいますので、それぞれがいろいろな形でコミュニケーションを取っていますね。
学生さんへのメッセージもお聞きしました
Mさん:自分の就職活動時には、興味がある方向から探し始めたのですが、インターンシップに参加した後に、「一旦、いろいろな業界を見てみよう」と考えて、金融や建設、メーカーなどいろいろな企業に目を向けてみました。視野を広げていく中で、「この業界には興味がなかったけれど、この働き方は良いな」、「この業界にはこんな職種があるんだ!面白そうかも」といった発見がありました。逆に比較をすることで、自分が大切にしたい「軸」となる方向性がより際立ってくるような感覚もありました。
それに、今振り返って強く思うのは、「いろいろな企業を見学できるのは就活の時にしかできない!」ということです。ですから、視野を広げることも大切にしてほしいですね。
総務Mさん:そうなんですよね。合同説明会でブースに来てくださった学生さんに、「今しか行けないんだからたくさん見ておいで!知らない業界がまだまだあるから、もったいないよ」とお話しすることもあります。私自身が他社ブースを訪問したいくらいです。
Mさん:実はコロナ禍の真っ最中で、一つ上の先輩の面接がいきなりオンラインに切り替わったりした頃でした。ですので、なかなか対面開催のプログラムには参加できませんでしたが、オンラインで気軽に様々な業界をのぞけるようになったのは良かったと言えるのかもしれません。

そこから、「やっぱり文溪堂が良いな」と気持ちが向いたのですか?
Mさん:最終的に、自分の就活の軸として「入社後は長く働きたい」という想いがあり、文溪堂ならその想いが実現できそうだと考えました。インターンシップでの経験もその考えに至った一端を担っているかと思います。その上で、できれば自分が興味のある分野だと良いな、という希望を叶えられるところも大きな魅力でした。「入れると良いな」と思いながら就活を進めていましたね。
ではオープン・カンパニーのPRポイントもぜひ教えてください。
総務Mさん:9月に1dayプログラムを2回開催予定です。営業と編集の2部署について体験できる構成で、特に編集では漢字ドリルの校正体験や企画体験を盛り込んでいます。企画では少人数のグループに分かれてディスカッションし、発表をしてもらいます。その企画案に対して編集部のスタッフがフィードバックをします。
Tさん:私は入社前にオンラインの1day体験に参加しました。その時は、多くの社員さんが出てくださって会社の雰囲気もよく分かるなと感じました。特に営業部の方が盛り上げ上手で楽しかった覚えがあります。
総務Mさん:各部のチーフも出てくれますので、会える社員は多いと思います。遠方の方でも、気軽に知っていただける機会になっています。
令和8年度は既に申込が締め切られていますが、夏休みには3daysもありますね。
総務Mさん:3daysでは、編集体験もありますが、経営企画室の体験もあります。学校の先生方の負担を軽減するためのデジタルコンテンツを企画して提案するプログラムを盛り込んでいます。募集人数は少ないのですが、興味のある方にはとても面白いと思います。




