成果報告

「これ、全然足りないんじゃない!?」企画→実践までこなすプログラムだったからこそ気付けたこと

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掲載日:2024/07/23
2024年度掲載

今回インタビューに答えてくれた2人が挑戦したのは、岐阜駅前シティ・タワー43、1階にある多世代交流支援センターを基点に、多世代が交流して楽しめるイベントを考えようという大学主催のワークショップ。企画だけでなく、当日のイベント運営までを担当することで、身をもって体感できた「大変さ」について聞きました。

事業内容:特別養護老人ホーム、デイサービスセンター他を運営
所在地:【本部】揖斐郡池田町本郷1501
    【多世代交流支援センター・新生元気塾】岐阜市橋本町2-52 岐阜シティ・タワー43 1階

プロジェクト実践ワークショップ!!
企画から運営まで体験
多世代交流で“楽しむ”を考えよう

【*募集時の内容】
期間:2024年2月2日(金)、10日(土)、3月9日(土)
受入先:社会福祉法人 新生会
全学年対象/先着順20名/参加費無料/交通費支給

岐⾩駅前の岐⾩シティ・タワー43の1階には、社会福祉法⼈新⽣会が運営する多世代交流⽀援センターがあります。今回はこのセンターを活⽤して、多世代が交流して「楽しむ」を考えるワークショップの企画を考え、実際に運⽤します。さまざまな⼈との交流やワークショップの企画・運営を通じて、⾃分のキャリアも考えてみましょう。

学生さんへの募集案内
(写真提供:日本福祉大学 星野さん/以下同じ)

実習に参加した学生さん

日本福祉大学

社会福祉学部 社会福祉学科 医療専修 2年(参加当時1年生)
Kさん
日本福祉大学

社会福祉学部 社会福祉学科 ⾏政専修 2年(参加当時1年生)
Mさん

“長い春休みに、勇気を振りしぼってやってみよう!”

参加当時はお2人とも1年生だったわけですが、インターンシップやワークショップに参加するというのは珍しいのではないですか?

Kさん:「ボランティア論」という授業があって、そこに講師の星野さんがゲストとして来てくださって、ワークショップの紹介がありました。それが10月頃だったと思います。“春休みは長いし、何か自分にできることとか、勇気振り絞ってやってみよう!”ということで募集されていて、「暇だし行ってみるか」という感じで、Mさんを誘って参加してみました。その授業から参加した人と、3年生の先輩方の合わせて8人で取り組みました。

Mさん:私も、誰かが参加するならやってみたいなと思っていて、Kさんに「参加するんだけどどう?」と誘ってもらえたのでやってみようと。それが参加のきっかけです。

今回のワークショップは社会福祉法人 新生会と大学とのコラボ企画と言えるかと思いますが、参加しようと思われた際に、気になったポイントはどんなところでしたか?

Kさん:もともと企画をする機会はあっても、実践までを担当する機会がなかったため、「実際に行うってどんな感じなんだろう? 楽しそうだな」と感じたのが一つと、タイトルが「多世代交流で楽しむを考えよう」ということで、すごく難しそうな内容だなと感じたのですが、その方が考えがい、やりがいがあるなと思ったこと、それが具体的なきっかけですね。

Mさん:他の講義の中で、愛知県内の知多市等と協力して地域活性化に取り組んだり、企画をしたりする経験はこれまでにもあったのですが、今回は岐阜県ということで、県外の方と一緒に取り組めることが自分にとっては新しいテーマだったので、挑戦してみたいと思いました。

岐阜シティ・タワー43の1階にある
多世代交流支援センター「新生元気塾」
「多世代交流支援センター新生元気塾」とは?

食育・木育・共育を柱に活動を行う施設で、岐阜県の「ぎふ木育ひろば」にも認定されています。

1年生のうちからいろいろな経験をされてきたんですね。

Mさん:私が専攻しているのが「行政専修」で、公務員になる人を養成・輩出するコースなので、他の専修よりも地域の方と関わっていくという実践型の講義が多くなっています。

Kさん:私は「医療専修」を専攻しています。
 ちなみに社会福祉学部の中は、行政・子ども・医療・人間福祉という4つの専修*に分かれているんです。今回は様々な専修の人が集まりました。

*GICメモ

2025年4月には「「総合政策専修」と「現代社会専修」の2コースが開設されます。

どうしたらたくさんの人に「楽しむ」を伝えられるのか?

参加にあたって、自分なりの目標はありましたか?

Kさん:自分自身の目標としては、グループ活動になるので、初めて会う先輩や先生方ともきちんとコミュニケーションを取ることですね。
 それから企画については、「どうしたらたくさんの人に『楽しむ』を伝えられるのか」を目標にしました。

Mさん:企画から運営をするということで、その一連の流れを学びたいということと、以前講義で聞いたことがあった岐阜シティ・タワー43を実際に見てみたいという思いがありました。講義の時には、“地域の医療全体を補える場所が作られているんだよ”と紹介されたので、その時から興味を持っていました。

日にち会  場内  容
2/2(金)岐阜シティ・タワー43・施設の見学
・様々な立場の方からお話を聞く
・能登半島地震における福祉避難所ボランティア体験談を聞く
・2グループに分かれて企画→企画の発表
2/10(土)日本福祉大学 美浜キャンパス・企画を練る(企画の詳細、費用の検討、役割分担等)
(その後もLINEやZoomで情報交換等)
3/9(土)岐阜シティ・タワー43・会場装飾
・イベント運営(受付、各コーナー等に分かれて)
・片付け、振り返り
1日目には現地で見学等をされたということですが、気付いたこと等を教えてもらえますか?

Kさん:4人ずつ2つのグループに分かれて、その中でそれぞれ1人ずつ担当を決めて、住民の方やデイ・サービスの相談員の方、それから公民館主事の方等に「今度こういう企画をするのですが、岐阜についてくわしく教えてください」とインタビューしました。
 最初は、普段大変なことなどをお聞きできればと思いながら伺ったのですが、その時に岐阜の魅力をたくさん教えていただきました。水が美味しいことや自然災害が少ないこと、交通アクセスが良いことなど、魅力をたくさん話してくださって。「話すことが楽しい」とおっしゃっていたので、企画にもそんな楽しいこと、「話すこと」を入れ込むと良いのかもしれない、と感じました。

Mさん:私はシティ・タワー内でご飯を作る仕事をされている方と、住民の方にお話を聞きました。その中で「どうすると皆さんがイベントに参加してくれるだろう?」というお話をしたところ、「自然な流れ、自然な仕組みを重要視しているんだよ」ということを教えてくださいました。
また住民の方からは、どんな過ごし方をされているか、どのような趣味をお持ちかといったことを聞き、その中でもやはり「しゃべることは楽しい」とおっしゃっていて、それが大きかったですね。
 私は午前中にお2人からお話を聞いたのですが、午後からはシティ・タワー内の病院施設で、能登半島地震の際のボランティア体験談を聞く会があると誘っていただきました。能登の福祉避難所に手伝いに行かれた際のお話を聞けて、貴重な体験になりました。

じゃあ隣のチームの人とお話を聞きに行った際は、ほぼ「初めまして」同士で行動したわけですね。初めての人との活動というのは、どうでしたか?

Kさん:それまでは先輩とお話しする機会があまりなかったので緊張しました。でも、話していく中で楽しいなと感じるようになってきました。イベントの当日には、事前に先輩や先生方とたくさん話すことができたこともあって、「緊張せずに楽しんでもらいたい」という気持ちで取り組むことができたと思います。

岐阜シティ・タワー43の施設を見学
住民の方等からお話を聞く
グループごとで企画を発表
初めての人とお話しする機会というのも、大学生になって増えたりしたのでしょうか?

Mさん:私とKさんは「スカラシップ制度」*の枠で合格した学生で、大学ではオープン・キャンパスの運営を行っています。そのため、1年生の間はキャンパスに来られた高校生の方や保護者の方とお話しする機会もたくさんありましたね。今回のワークショップでも初対面の方とお話しすることにはなりましたが、オープン・キャンパスで慣れたこともあって、そこまで緊張せずに取り組むことができました。

*GICメモ

「スカラシップ制度」は日本福祉大学の中でも社会福祉学部だけの入試制度で、合格者は4年間の授業料と入学金が半額となるほか、通常のカリキュラムに加え、特別育成プログラムが実施されます。

なるほど、オープン・キャンパスの運営というのは社会人力アップにもなりそうですし、良いですね。
その日は見学だけで現地解散だったのですか?

Kさん:1日目の最後に、「こういうことをやりたいな」という大体の企画を1グループずつ発表しました。するとお互いの企画が似ていたので、全体で1つのグループとしてやってみよう、ということになりました。その日が2/2、次が2/10で1週間あるので、それぞれでもう少し考えてみよう、ということにもなりました。

3日間+自主的な活動も

その次は美浜キャンパスで集まったんですね。その間に結構調べたり考えたりしたのですか?

Kさん:まず、「本当にできるかな…?」という気持ちになりました。初日に話し合った時には、皆「いいね!」という雰囲気だったのですが、1週間あいてみると、「本当にできるかな?」、「もう少し具体的に考えていかないといけないな」という気持ちの方が強くなってきました。

Mさん:結局のところ、時間は足りなかったですね。
2日目の美浜キャンパスでは、最終日に開催するイベントに向けて企画をしたのですが、先輩たちと話し合いながらも、コンセプトが決まりそうで決まらない、という時間が続きました。一つの問題をクリアすると新たな問題が出てきて…という流れを繰り返すような状況で、決め切れずにその日は解散となりました。
 その後に学生だけでZoomでのミーティングも行ったのですが、今回のイベントのメインとなる企画はKさんと私で担当することになっていたので、電話で相談したり、足りないものを揃えたり、学校にお願いすることを連絡したりといった準備を自主的に進めました。

美浜キャンパスでの様子
3日間という実習期間では収まらない内容になってしまいましたね。
当日、実はインタビュアーも取材させていただいたのですが、改めてイベントの内容を教えてください。

Mさん:子どもから大人までできるスタンプラリーと、好きなことなどをいろいろな人と話すカフェスペースの2つの企画が主になっていて、スタンプラリーで回るワークショップとして、桜の枝を描いた壁面装飾に、紙で作った花を飾るワークショップや、ペットボトルを使ったボーリングや輪投げ、医療系の施設が並ぶ3階でクイズの答えを探したり、43階の展望スペースで写真を撮ってきたりするミッション等を組み合わせたイベントになりました。
 最初、Kさんと私はスタンプラリーだけを担当する流れだったのですが、スタンプラリーのことを考えているうちに、カフェスペースのほうも、「あれ?私たちがちょっと関わっちゃったほうが良いんじゃない?」と気付いて。結果的に言うと、メインとなるスタンプラリーと、カフェで何をやるかというのを決めましたね。いろいろ担当することになってちょっと大変でした。

Kさん:8人の中で役割を決めた時に、3年生の先輩が広告を作ってくださって、他の先輩が壁に貼り出す桜の幹の絵とかを用意して、という感じで分かれました。よく考えていくと、結局全部にスタンプラリーが関わってくるような流れになって…そうしたら、自然と全体を考えることになってしまいましたね。

さんさん るんるん 春まつり 満開の桜をみんなで作ろう

・さんさん喫茶(参加費100円)
・とことことくとくラリー(参加費100円)
・各種ワークショップ
*白鳥カフェによるパンなどの物販も
誰でも参加OK!
桜の花を作るワークショップなどを通してたくさんの交流を!
(学生さんが制作したチラシより)

結果的には、新生会の施設を利用されるデイサービスの方や、地元のお子さんたち、ご家族連れなど、幅広い年齢層の方が集まる賑やかなイベントになりましたね。
なるほど、企画提案だけでなくて、当日のイベント運営までというのが、やはり大変なポイントだったわけですね。当日はどうでしたか?

Mさん:当日まで、一緒に活動する皆さんと対面でお話しできていなくて。ZoomやLINEでの情報共有だったり、星野さんを通じて書類を渡したりという感じで進めていたので、まず、皆で連携を取るというのが一番大変でしたね。
 それから、会場内の配置についても、当日行ってみないと分からないような状況だったので、どうしたら子供たちがケガしないか、スタンプラリーのルートはどうすると良いのか等について、当日の午前に話し合い、当日FD*として参加していた大学の先生や職員さんとも連携を取って…と、当日も大変でした。

*GICメモ

当日は日本福祉大学の「FD(Faculty Development)」、“大学教育の内容や方法について改善を図るための教員等の組織的な活動”として、講師の星野さんのほかに、教員の方2名、職員の方2名も学生と共にイベント運営に参加されました。

当日の準備の様子
ちなみに、当日は何時頃に会場入りしたのですか?

Kさん:10時頃でしたね。そこから準備をしたので、かなりギリギリでした。

13時スタートという時間のない中で、分担してとはいえ、準備していくのは本当に大変でしたね。

Mさん:当日協力してくださる先輩方、先生方にはその場でいろいろ説明したのですが、皆さんが私たちのやりたいことを汲み取ってくださって、「これ手伝おうか?」とか「これもあったほうが良いよね?」などと、私とKさんとで手いっぱいだったのを手助けしてくださったので、安心して楽しく活動することができました。

Kさん:当日を迎えるまでが本当に心配で、実際何人に来てもらえるかも分からないので、「こんなに練ってきたけど、誰も来なかったらどうしよう」というような気持ちでしたが、当日行ってみたら、いろんな方と協力することもできたし、来てくれた子どもたちも「楽しかったよ」と言ってくれたので、そこまで不安に思うこともなく、やって良かったなと思いました。

受付での説明の様子
輪投げブース
短い時間のイベントながら、お子さんを中心に、かなり混み合うタイミングもありました。

Mさん:スタンプラリーの最後の方は、クイズもあって少し難しくしてあったので、子どもたちに理解できるかな?と心配していたのですが、受付のところで、図を使って説明したり、「皆で話し合ってね~」と声をかけたりしたところ、一緒にいた保護者の方が理解してうまく説明してくださったり、理解が早い子からは「こういうことだよね~」としゃべってくれました。
 3年生の「子ども専修」専攻の先輩が、子どもたちが問題を考える仕組みを考えてくださったことも、とても助かりました。子どもたちと一緒に過ごす時間が普段から多い方たちなので、誘導や説明の上手さは本当に助かりました。

しゃがみ込んで子どもと目線を合わせる様子など、とても自然に行動できているなと感じました。
お2人にとって、このワークショップを通じて学べたことは、どのようなところですか?

Mさん:最初にシティ・タワーの方々に企画を説明した時に、「選択肢がある企画を作るのが大事」という言葉をいただきました。“参加する人が自分で選べる企画にするのが良い”というお話が印象に残っていて、今回の期間中、企画を考える際にも「あれ?これって選択肢あるかな?参加者が選べるようになっているかな?」といつも考えていました。
 スタンプラリーの企画も、最初はコンプリートしてもらう方向で考えていたのですが、「それだと参加者が選べないよね」ということに気付き、「7個中の5個達成すればOK」と変更したりしました。 当日、参加してくれた子どもたちを見ていたら、台紙を見て「これをやる!」と選んでいて、それで満足度が上ったのかなとも思うので、今回の一番の学びはそこだと思います。今後、企画をする授業等に参加する場合にも、参加者が選べるものを考えたいと思っています。

スタンプラリーのシート
桜を咲かせよう!のブース
少しずつ桜が咲き始め…
なるほど、“人から言われたことをただやるだけ”ではなくて、“自分が選んでいる”というだけで前向きな姿勢になれるのかもしれないですね。Kさんはどうですか?

Kさん:意見を尊重し合うことが大切だなと感じました。自分では思いつかなかったことも、グループ内や参加していただいた方から学ぶことが多くありました。1人じゃ何もできないということや、グループで活動することの大切さ、多くの人と話すことの大切さを知ることができたなと思っています。

1人では行き詰まることもありますし、いろんな考えの人もいますしね。
…ということは、最初の目標は達成できましたか?

Mさん:そうですね。これまでの授業では企画を評価してもらうことはありましたが、自分たちで運営・実施まで行うのは初めてだったので、大変なことも多かったですが、やり終えた後の達成感というのが大きかったですし、振り返ってみると、「めっちゃ楽しかった!」という部分が心に残っています。
 イベントの最中には子どもたちが一度にたくさん来場したこともありましたが、スタッフ側がギスギスすることなく進められたのも良かったです。10人以上が一斉に来てしまった時、私は「わぁどうしよう!」と思ったのですが、一緒に受付を担当していた先輩が「私が半分説明するから、残りの半分に説明して!」と的確なアドバイスをくださって。その他にも、足りていない部分があれば先輩たちが気付いて対処してくれたりしたので、危機的なピンチになることもなく終われたのかなと思います。

イベント終了時には満開になっていました
最終日の振り返りの様子

「福祉ってどんな企業でも活かせそう」「地域に関わるって、楽しい」

お互いに、各自ができることや気付いたことでフォローし合えたというのは素敵な経験ですよね。
お2人はまだ大学生活が約3年間あるわけですが、今後への課題なども見つかりましたか?

Kさん:どちらかというと、「自分からやろう!」と率先して動けるタイプではなかったんですが、今回思い切って参加してみて、学びも多かったですし、課題も見つかりました。なので、これからの3年間もチャレンジしてみることが大切だなと思っていて、結果はどうなるか分からないけど、とりあえず参加してみるとか、意見を言ってみるということを、これからの3年間もやっていきたいなと思います。

Mさん:私は、Kさんに誘ってもらったことがきっかけになって、「ちょっと参加してみたいかな」という気持ちから、「参加しよう!」という気持ちに変化しました。今後、こういう課外活動がある場合は、積極的に参加していきたいです。まずは2年生を対象とした「インターンシップ」の授業が開講されるので、それに参加しようという意欲がわいてきました。
 今回、企画を進める中でたくさん準備をして、それでも足りないなと当日思ったので、今後のゼミ活動で企画をする時には、他のメンバーが「これで十分じゃない?」と言ったとしても、私のほうから今回の学びも共有しながら、「もうちょっと選択肢があった方が良いんじゃないかな」とか、「もう少し、ちゃんと準備をした方が良いんじゃないかな」と提案していくようにしたいと思っています。

有意義な大学生活になりそうですね!
インターンシップのインタビューということで、どうしてもその先の就職についてもお聞きしたいのですが、まだ2年生になったばかりの時期*だと、就職はそんなに意識していませんか?

*インタビューは4月初頭

Mさん:「行政専修」ということで、市役所に勤めたいなという希望もありつつ、民間への進路についても考えたりしています。今回のことも頭に入れながら、今後も考えていきたいですね。
 学部は福祉系ですが、市役所にしても民間にしても、福祉だけを手掛けている企業とか、福祉の専門職に突き進む感じではなくて、普通のイベントの中に福祉の考えを取り入れたいというのが、入学当初からの考えです。普通の業務の中に、自分がこの4年間で学んだ知識を活かしていければ良いなと考えています。

Kさん:入学した当初から、医療ソーシャルワーカーになりたいなと思っていて、病院に就職したいなと考えていました。ですが、今回のような課外活動や、地域に関わる講義を受けたり、その他にもアルバイトをしたりする中で、今学んでいる福祉というのは、どんな企業に行っても活かせるんだなと感じています。それに、地域に関わることって楽しいんだなということも分かってきたので、今は病院だけに決めるんじゃなくて、いろいろなことを学びながら、3年後に選びたいなと思っています。

お2人ともビジョンがしっかりしていますね。
お2人が今後も福祉を学ばれて、それを活かして社会で活躍されるのが今から楽しみです。
本日は貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!!

星野さん

星野さんからのコメント
 本当にお疲れ様でした。
 今までは企画を提案してもらうワークショップはありましたが、実際にイベントの運営までを手掛けてもらうのは初めての試みでした。今回2人の感想を聞いて、やって良かったなと感じました。
 学生さんの負担も大きいですし、やっぱり提案までで終わるべきなのか?という悩みもありましたが、当日まで準備する大変さと、それに比例する達成感は本当に大きなものがあったと思います。今回、この2人がいなかったらできなかったんじゃないか、というくらいに頑張ってくれていたと聞いています。また、今回のような大変な企画を経験しても、さらに「もっとやってみたい」と思ってくれているというのも、とても嬉しかったです。
 もちろん、今回は学生に自由に企画させてくださった社会福祉法人 新生会さんのおかげ、という部分もとても大きかったと思います。良い機会を作っていただき、本当にありがとうございました。

川瀬さん

社会福祉法人 新生会 川瀬さんからのコメント
「さんさん るんるん 春祭り」の企画、ありがとうございました。
若い学生さんが、岐阜シティタワーの街づくりに参画してくださり、住民さん、地域で働くスタッフも楽しかったです。若い学生さんのアイディア、発想力に、感動しました。
前日まで「大丈夫かな・・」と不安な気持ちもありましたが、当日は、皆さん一人ひとりが、考え、動き、相互で連携しながら、イベントが成功しました。
これからも、学生さんの力と協働して、街づくりに挑戦していきたいと思います。
宜しくお願い致します。