物流業界の中でも、企業間の輸送で売上高No.1を誇る西濃運輸株式会社。
経済や暮らしをがっちりと支える仕事に挑戦中、2年目の社員さんにお話を伺いました。
西濃運輸株式会社
セイノーホールディングス株式会社
事業内容 : カンガルー特急便を中心とした商業物流サービス事業(貨物自動車運送事業、貨物利用運送事業、倉庫業、航空運送代理店業、通関業、国際複合一貫輸送事業他)
本社所在地 : 大垣市田口町1番地
*今回は美濃加茂支店 安江さんと、人事部人事課 伊藤さんにお話を聞きました。
1年間の研修で物流業界のやりがいを実感
安江さん:現在は美濃加茂支店で勤務しています。総合事務職として、お客様の荷物の発送や到着の管理を中心に担当しています。
具体的には、お客様が出された荷物がちゃんと届いているかを調べてご連絡したり、トラックに載せられない4m以上あるような長い荷物や、ものすごく重い荷物を運ぶ場合の輸送方法のご提案、運賃や、リードタイムといって、運ぶために必要となる日数のお問合せなどに対応しています。
入社後は1年間の研修期間があるのですが、僕は群馬県の前橋支店でお世話になりました。群馬・栃木エリアの統括的な店舗でしたので、営業職の年の近い先輩や、課長をはじめとする管理職の方もいらっしゃる環境でした。
伊藤さん:研修中には、トラックで集配を行うドライバーの横に乗るドライバー体験の期間が約8ヵ月あるほか、「路線乗務」と呼んでいる、お客様からお預かりした荷物を夜間に大きな支店間で運ぶ長距離輸送の体験が2週間、そして事務所内での発送・到着関連の手続き業務やトラックの配車業務等、幅広い体験を盛り込んでいます。
安江さんは特に意欲が高かったので、トラックの横乗りだけでなく、ハイエースに1人で乗っての集配にもチャレンジしてくれていました。 その様子は当社のYouTubeチャンネル「セイノードライブ」でも3回シリーズで密着していますので、そちらもぜひご覧ください。

学生さんにとっても、入社後の仕事の様子を具体的に知ることができるのは良いですね。
伊藤さん:個人のお客様にお届けする荷物の取扱いは1割以下ではないかと思います。
安江さん:今いる美濃加茂支店では、木材系建材製造や産業用機械製造など、メーカーのお客様が多いエリアですので、一般的なサイズよりも大きな荷物や重い荷物に関する問合せが多いです。前橋支店の時には食品関連メーカーのお客様が多かったので、支店によってお問合せの内容も変わりますね。

安江さん:美濃加茂支店は事務所のスタッフがパートを含めて15名くらい、ドライバーは夜の便を含めて30名くらいですね。
伊藤さん:全国的に見ても小規模ですね。本社に近い大垣支店、岐阜支店、そして県外でも大規模な支店では、日中のドライバーだけで100名前後が所属しています。

荷物の保管や積み込みが行われる作業エリアは「現場」と呼ばれます。
写真提供/西濃運輸㈱
仕事の好きなところと大変なところは?
では、仕事の好きなところをお聞きしていきたいと思います。
安江さん:「物流」が世の中に必要とされる仕事だというところです。発送すれば荷物はあっという間に届くのですが、それは決して当たり前ではなくて、ドライバーの皆さんが動いてくださってこそで、そんな、日本全国で必要とされている仕事の一部を自分で担えている、という実感は大きいですね。支店ごとで様々なお客様とのお付き合いがあるのも、好きなところの一つです。

写真提供/西濃運輸㈱
安江さん:つい先日もあったのですが、地震や台風、大雪の時には夜間の幹線輸送が止まることもあり、出荷された方から「いつ着くの?」というリードタイムのお問合せが多くなります。ですが予測できないことだと答えづらくて、難しいところです。
伊藤さん:基本的に最初のお問合せはコールセンターで受けるため、支店に直接お電話が入ることはあまりありません。センターから振り分けられたお問合せに対して、各支店で調べてお知らせする、という流れになっています。その調べる際などに、発送した店所と配達する店所とで連絡を取り合うなど、会社内での問合せをすることはよくありますね。
安江さん:例えば美濃加茂から九州への荷物が出た場合は、一旦名古屋の拠点に運ばれ、さらに幹線輸送で佐賀県の鳥栖(グループ会社である九州西濃運輸㈱の拠点)へ、そこから各配達店舗へと運ばれるのですが、例えば台風の際にどこで荷物が止まっているのか等がデータで見ても分からないケースもあり、そうなると問合せもどう聞くのかが難しくて大変です。
伊藤さん:2024年1月1日には能登半島地震が発生しました。例年、年末年始はドライバーも休日となっていますが、あの年は翌日2日には招集がかかり、管理職が現地へ応援に出向くとともに、自衛隊の方と一緒に、当社のトラックで支援物資を運びました。
安江さんが西濃運輸に就職されたきっかけはどんなことだったのですか?
安江さん:岐阜県の出身なので、岐阜県内の企業であることと、海外での勤務に興味があったので、海外にも拠点があること、そして安定していて、なくてはならない業界という3つの視点から探していました。
大学が愛知県でしたので、大きな合同説明会にも参加して、少なくとも30社くらいから話を聞きました。その中で感じたのが「やりがいがあったほうが続くだろうな」ということだったので、「やって楽しい」というよりも、「人に貢献できる」というところを大切にしながらお話を聞いていました。
伊藤さん:実は、当社を受けてくださる学生さんは、国際志向が強い方も多いんです。もちろん、地元に貢献したいという方も多いです。
安江さんの場合は総合事務職の中でも「全国転勤型」を希望されての入社でしたので、1年目から遠方での勤務となりました。「地域限定型」の場合は希望エリアを決めることができます。この2つは、入社後も希望に応じて変更ができますので、育児や介護など、家庭の事情などで変更する社員もいます。
ちなみに全国転勤型を希望された方は、住んだことがないエリアに配属されるケースが多いです。私も県内出身ですが、最初は千葉県の船橋支店からのスタートでした。西濃運輸単体では、本州の青森から下関までに178拠点ありますので、そのどこかということになります。
ただ、中には1年目の研修期間だけのつもりで他エリアへ配属され、そのまま配属先のエリアで暮らす社員もいます。「今まで地元を出たことがなかったけれど、いざ出てみたら意外と大丈夫だった」という方も多いんです。

(東京支店の屋上にて)
写真提供/西濃運輸㈱
☞memo:一般投票も!
「格納グランプリ」って何?
年末、仕事納めの日には、1年間働いてくれたトラックへの感謝を込めて、洗車して支店に格納します。その様子を各支店が写真に収めて応募するのがこのコンテスト。従業員投票と一般投票により、全国の支店から最優秀賞が選ばれます。
伊藤さん:2年目の配属については、1年目の終わりに集まってもらいます。本社の仕事内容の説明を各部署から受け、本社内での希望部署を第3希望まで、また勤務地の希望も第3希望まで出してもらって、その中で決めていきます。ですので、「全国転勤型」と言っても希望も考慮されるようになっています。
安江さん:希望が出せるのは良いところだなと思っています。

ドライバーさん=怖くてとっつきにくい?!
安江さん:一般的には、ドライバーさんというと、怖いイメージがあるような気がします。ネットが悪いところを強調しがちだったり、たまたまそういうものを見てしまっていただけかもしれないのですが、「配属された先のドライバーさんとうまくやっていけるのかな?」というのが一番の不安でした。
でも話してみると、良い人ばかりでした。それは同期も同じで、みんな仲良くしてもらっていて。同世代でイヤな思いをした人は全くいませんでした。むしろ、研修の1年が終わって異動する時にはとても寂しかったです。
伊藤さん:明るくて気さくな人が多いですね。私も1年目の最後の日は、支店の皆さんと「1年間可愛がってもらってありがとうございました!」と泣いてお別れしました。
安江さん:物流というと「とっつきにくい」というイメージで、特に女性はためらう方が多いかもしれませんが、そのイメージは入ってみたら全然ないです!と言い切れますね。そこは学生の皆さんに強調しておきたいです。
伊藤さんはどうでしたか?
伊藤さん:私は荷物のリードタイムが短いことに驚きました。荷物は、基本的には翌日届きます。今ここにある荷物が明日にはあんなに遠くに、と思うと改めてすごいことだと思います。
そして実際に働いてみると、会社を外から見ていた学生時代よりも、より一層スケールの大きさを感じられると思います。特に地元の学生さんにとっては「地元の運送会社」、「岐阜では大きな会社」といったイメージではないかと思うのですが、だんだん見方が変わっていきますね。規模では、グループ会社は102社ありますし、海外拠点も合わせると拠点は760カ所以上あります。
安江さん:確かに変わりますね。「日本を背負っている」くらいに感じることがあります。
安江さん:支店にはプラットフォームと言って、トラックが荷物の積み下ろしをする場所がありますが、支店によっては端のシャッターがないところもあるので、風雨がひどい時には荷物を守るためにブルーシートを持って走ったりもします。
伊藤さん:おそらく学生さんにとって「物流」というと、『荷物をトラックに載せてA地点からB地点まで運ぶ』という貸切輸送のイメージが強いのではないかと思います。当社は「特積み=特別積合せ貨物輸送」といって、1台のトラックにいろいろなお客様の荷物をシェアで載せて運びます。
現在、日本には6万5,000社の運送会社があると言われていて、実はそのほとんどが貸切輸送なんだそうです。私たちのような特積みを取り扱う会社は数パーセントだと言われています。
まずは基本の業務を身につけて、いつか海外勤務にも挑戦したい
安江さん:いつか国外で働きたいという希望がありますが、まだ語学のレベルアップも必要ですし、まずは支店での業務の基礎が分かっていないといけないと考えているので、まずはあと1年、日本でいろいろな業務を学んでから、海外に挑戦したいと思っています。
伊藤さん:当社には1年間のグローバルトレーニーという制度があります。「今年はインドの現地法人です」というように毎年社内で毎年募集があり、応募した社員の中から数名が選考されます。事前に短期間の語学研修もありますが、実際には現地で通訳と、出退勤時の運転手も付くんです。フォロー体制があることもあって、人気の制度ですね。帰国後は国際系の業務につく社員も多いです。
安江さん:今年も5月に募集がありましたが、まだ早いかな、と。

伊藤さん:1年目は研修中なので応募できませんが、2年目以降であれば制限はないんです。
安江さん:若いうちに挑戦したいですが、まずは日本での仕事を極める必要がありますよね。
それでは、これからインターンシップや就活に臨む学生の皆さんにメッセージをお願いします。
安江さん:学生の皆さんには「“新卒カード”を大事にしてほしい」ということを伝えたいですね。1回しかない機会なので、まず大事にしてほしいです。
目指す方向が既に決まっている人はその道を究めてほしいですし、まだ決まっていない人は、いろいろな企業展に出かけていろいろな話を聞いて、最終的に自分で意思決定をして、後悔のないようにしてもらいたいですね。初めは興味のない業界だと思っていても、実際に話を聞いてみたら「意外と良いかも」と感じることもあると思います。
ぜひ物流業界も一度見てもらいたいですよね。
安江さん:「全国転勤型」については、若いうちに「人生で初めて行く場所」に行けて、その土地ならではの食べ物や観光も楽しめるので、そこが良いなと思っています。去年の休日は草津温泉、伊香保温泉、日光東照宮、それに霞ケ浦や東京にも遊びに行きました。『出会いって良いな』と思える人は全国転勤型も向いていると思います。
伊藤さん:同期が全国に散らばるので、私も同期がいる奈良や静岡に遊びに行ったりしましたね。問合せの電話をするにも「あの支店には同期がいる」と思って、心強く感じる時もあります。
安江さん:先輩や上司に話を聞くと“西濃特有のつながり”があるとも聞きます。
伊藤さん:転勤があるからこその、縦横のつながりがありますね。以前の配属先でお世話になった先輩と別の店舗でまた一緒にお仕事ができたり、お世話になった方が、次の配属先の方につないでくださったり。私にとっては、いろんな支店にお父さんがいっぱいいるような感じです。
では、夏休み以降のオープン・カンパニーについても教えてください。
伊藤さん:対面開催のプログラムでは、とにかく現場やトラックを見てもらいたいということで、大垣支店と名古屋西(あま市)、金沢、大阪、仙台、東京という全国主要6拠点で予定しています。
当日は、営業職の体験として、当社のアセット(価値あるもの≒資源、サービス等)を使い、お困りごとを抱えているお客様に対する輸送サービス提案をグループで考えるワークに挑戦してもらいます。
オンライン開催のほうは既にスタートしていて、今は9月の初頭くらいまでの日程を公開しています。主な内容は“新規事業創造ワーク”ということで、当社で新規事業の立ち上げやM&Aを行う部署であるオープン・イノベーション推進室の仕事をコンパクトにした体験ができます。例えば当社のトラックを使った、全く新しい事業を提案するものなどです。このオンラインプログラムは11月頃まで開催する予定ですので、ぜひ参加してください。対面開催とオンライン開催の両方に参加していただくこともできます。

本日は貴重なお話をありがとうございました。学生の皆さんはぜひ参考にしてください!





